こんにちは! マメ助です。(Twitter@2020mamesukeFP🔗)
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我が家の必要な貯蓄率の目安が分かりません!!
貯蓄率の良い求め方はありますか?
今回は、質問者さんのような疑問に答えていこうと思います。
この記事は、次の2点が分かります。
① 毎月どのくらい貯蓄すればいいか、目安が欲しい人に!
② 現在の貯蓄率で将来の暮らしは大丈夫か、確認したい人に!
人生には、色々なお金が必要になってきます。
例えば、子どもの教育資金や老後資金など、今後のお金の心配を抱いている人は、少なくありません。
老後2,000万円問題は、よく聞く話だよね。
老後は、生きていれば誰もが訪れる未来です。
老後の生活は、現役時代に「稼ぎ・貯めた」お金を「取り崩し」ながら生活していきます。
基本的には、現役時代の生活費をベースに、老後に必要な生活費(0.7倍とか)を計算するのが一般的です。
ですが、実際に現役時代にどれだけのお金を準備すればいいのでしょうか?
今回は、そんな漠然とした疑問を、目標数値化するとっておきのツールを紹介します。
(山崎式)「人生設計の基本公式」
→あなたの家計では、毎月○○%の貯蓄率を達成すれば、老後不安はなくなります!
最後までご覧いただき、資産形成のヒントにしていただければ幸いです。
おさらい!お金を増やすお金持ちのルール

お金を増やす方法は、いまも昔も次の3つだけです。
① 働いて収入を得る
② 倹約して支出を減らす
③ 資産運用(積立投資)によってお金を増やす
お金持ちになるための原則
(① 収入-② 支出)+ 資産 × 利回り(%)
今回は、①と②を考慮した(①収入―②支出)から、老後の生活費を準備するのに必要な貯蓄率を算出します。
「人生設計の基本公式」で自動計算しよう!

実際に計算してみましょう。
(計算式を自動で算出できる公式サイトURLを、記事の最後に紹介しています!)
この公式で必要な要素は、次の6つです。
- 手取り世帯年収(退職までに得られるであろう平均値)
- 現役時代の生活費から見た、「老後の生活費」の比率
- 現役年数(残りの働く年数)
- 老後年数(退職後の余命年数)
- 老後の定期収入(年金など)
- 現在の資産額(円)
公式を示すと次のようなものになります。

「人生にお金はいくら必要か」(著者:山崎元・岩城みずほ、東洋経済出版)より引用。
なるほど、分からん。
見ているだけで嫌になりますね。
もちろん、公式サイトでは自動計算してくれますので、当然覚えなくても大丈夫です(笑)
マメ助家の事例を紹介!

具体的にマメ助家の事例を紹介しつつ、老後資金の不安をなくすための必要な貯蓄率を確認しましょう。
【マメ助家基本情報】
夫婦ともに会社員共働き(夫)30代、(妻)20代。
現在の世帯年収は、約800万円(ボーナス含む)
※今後30年働いて、30年の余生を過ごす。
※世帯年収はボーナスを除いて、さらに1割ほど少なく見積ります。
詳しくは、私たちのプロフィールを確認🔗してください。
(クリックでジャンプします。)
条件を決める
①手取り世帯年収(退職までに得られるであろう平均値)
5,400,000円(ボーナスを除く、540万円)
②現役時代の生活費から見た、「老後の生活費」の比率:0.7倍(70%)
③現在の資産額(円) :10,000,000円(1,000万円)
④老後の定期収入(年金額)
1,620,000円(現役時代の世帯年収の3割)
⑤現役年数(残りの働く年数):30年
⑥老後年数(退職後の余命年数):30年
上の条件を公式サイトに入力すると次のようになります。

(注:iDeCoやつみたてNISAによる資産運用をしていますが、将来のインフレと運用利回りが相殺されて、実質利回りを0%として保守的に見積もっています。)
かなり保守的に計算しましょう!
計算結果

計算の結果、現役時代に必要な貯蓄率は約20%になりました。
また、この調子で試算形成が順調に進めば、退職後の30年間は、年間約300万円(月額約25万円)で生活することが分かります。
必要な貯蓄率は、約20%でした。
世帯手取り45万円の約20%=約9万円だね。
今は、夫婦2人だけだけど、家族が増えたりすると、一時的に厳しくないかな?
そういった場合は、条件を変えて何度も計算してみましょう!
条件を変えて再度計算
では、次に条件を変えて再度計算しましょう。
(条件②)は、老後の生活費の倍率を、現役時代の0.6倍(60%)に減らしてみます。

条件②の計算結果は、次のとおりです。

必要な貯蓄率は、約15%になりました。
世帯手取り45万円の約15%=約6.7万円/月だね。
子どもがいる家庭なら、まぁ現実的な貯蓄率かも。
ファイナンシャル・プランナーの横山光昭さんは、「どんな世帯でも16.7%の貯蓄率なら無理なく続けられる」と推奨しているからね!
計算式の注意点

現実的に見積もるために、次の5点に注意しましょう。
① 手取り世帯年収
会社員:ボーナスを含めずに、1割ほど低く見積もる
自営業者:2~3割ほど低く見積もる
② 現役年数と老後年数
一番の老後対策は働き続けることです。
現役年数を伸ばして、稼ぐ期間を延ばすこと大事なポイントです。
老後年数は、長く見積もるくらいでちょうど良い。(人生100年時代ですし。)
③ 老後の定期収入
老後の生活費のベースとなるのは年金です。年金定期便で確認できる方は、より精度を高めた計算が出来ます。
30~40代の世代は、低く見積もって世帯手取りの3~4割程度にした方が無難です。
④ 現在の資産額
「物価変動(インフレ)=賃金変動=運用利回り」を前提にしています。
山崎さんは、「将来の運用益をあてにして、現在の支出が過剰(貯蓄が過小)になることは、老後に向けた行動としてやってはいけないこと」と指摘しています。
また、「退職金」や「子どもの教育費」については、現在の資産額に反映させてください。
(※例えば、子どもの教育費が500万円必要なら、資産額から500万円引き算します。)
我が家の資産運用の目的は、「将来の購買力の維持+α」だったね。
運用益があった場合は、資産額に加えて再計算してください。
⑤ 必要に応じて何度も見積もる
1度計算して、それでおしまいにはなりません。
転職・結婚・子どもの進学など家族状況や資産運用の状況も、毎年変わるでしょう。
家計の指針をくれる、無料のファイナンシャル・アドバイザー代わりにぜひ何度も見積もってください!
貯蓄率の評価目安はこれだ!
では、具体的にどれぐらいの貯蓄率なら平均的なのでしょうか?
いかに目安を示します。
◎20%以下
→健全な家計です。稼ぐ力・貯める力のバランスが良いですね。
△20~30%
→稼ぐ力・貯める力ともに、かなり努力する必要があります。
生活の質に無理はありませんか?
×30%以上
→かなり危険な状況です。今すぐ家計 or ライフプランの見直しが必要です。
貯蓄率の一定の健全度の指標です。
もちろん、これが絶対的に正しいわけではありません。
必要な貯蓄率が、分かれば家計管理の対応策も打てますからね!
まとめ

いかがでしたか?
現在のご自身の現状から、今後のリタイア・セミリタイア(FIREを含む)計画の貯蓄目標の参考にしてはいかがでしょうか?
あなたの場合はどれくらいになるか、実際に公式サイトで確認してみましょう!
いろいろな条件を当てはめて、バランスの良い貯蓄率を確認してください!
参考図書
公式サイト