【積立投資の勘違い】複数口座で同一商品を運用しても、複利効果は得られます

つみたてNISAを初めとした積立投資の認知度が高まっています。
さて、あなたはこんな疑問を抱いたことはありませんか?
同じ金融商品を月10万円で積立投資する場合、つみたてNISAと別口座の2つで分けて運用するよりも、1つの口座で運用した方が複利効果を得ることができるのでは?
この疑問への回答は、次のとおりです。
「複数の口座で運用しても、複利効果を得ることは可能です。」
よくある勘違いですが、数値を使って誤解を解いていこうと思います。
この記事で分かること
口座が複数あっても、「同じ商品を同じタイミングで購入し、同じ期間運用する」と、同じ複利効果を得ることができます。
積立口座の数は気にせず、つみたてNISA口座などを活用しつつ、無理しない範囲で積立投資を継続しましょう!
最後までご覧いただき、資産運用のヒントにしていただければ幸いです。
口座が複数あっても、複利効果は同じです。
具体的な数値を使って確認してみましょう。
試算の条件は、次のとおりです。
期待リターン4%が得られる同じ商品を、月10万円毎月積立投資 × 20年間継続します。
購入するタイミング、運用期間は同一とします。
無分配とし、運用益は課税されず複利運用されます。
楽天証券の積立かんたんシミュレーション🔗を利用します。
パターンA
一つの特定口座で積立投資(10万円/月×12か月×20年)した場合。

結果
投資元本:2,400万円(120万円/年×20年)
投資収益:約1,267万円
合計:約3,667万円(①)
パターンB
つみたてNISA口座(月3万円)と特定口座(月7万円)の2つの口座で、20年間積立投資した場合。

2つの口座で運用した結果
つみたてNISA口座
投資元本:720万円(36万円/年 ×20年)
投資収益:約380万円
合計:約1,100万円(②)
特定口座
投資元本:1,680万円(84万円/年 ×20年)
投資収益:約887万円
合計:約2,567万円(③)
結果は(① ≒ ②+③)
① 約3,667万円 ≒(②約1,100万円 + ③約2,567万円)
となりました。
同一の商品を、同じタイミング購入し、同じ期間運用すれば、
複数の口座で保有していても投資収益の合計は同じになります。
まとめ

同じ金融商品を積立投資する場合、口座の数によらず、同じように複利効果を得ることが可能です。
同一の商品を同一タイミングで購入する場合、つみたてNISA口座やiDeCoの税制優遇口座をフル活用した上で、特定口座で購入しても、合計の複利効果は同じです。
この記事で解説したこと
口座が複数あっても、「同じ商品を同じタイミングで購入し、同じ期間運用する」と、同じ複利効果を得ることができます。
積立口座の数は気にせず、つみたてNISA口座などを活用しつつ、無理しない範囲で積立投資を継続しましょう!
インデックス投資は、市場タイミングを無視して、購入することが重要です。
現役世代なら、毎月の収入の一部を愚直にコツコツと積立投資することで、大きな財産を築くことが可能です。
運用口座の数は気にせずに、つみたてNISA口座などを活用しつつ、無理しない範囲で積立投資を継続しましょう!
オススメ図書
インデックス運用を継続するなら、次の図書がオススメです。
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