信託報酬率引き下げ競争のゆくえは?【2023年8月投信積立契約件数ランキング】
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ウエルスアドバイザー株式会社公式サイトでは、ネット証券の投信積立ランキングを公開しています。
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信託報酬率年0.058%の「はじめてのNISA・全世界株式(オール・カントリー)」がトップ10入り=ネット証券の投信積立契約件数ランキング23年8月🔗
この記事を読んで思ったことを紹介します。
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は手堅く2位
トップ10の詳細(1兆円ファンドが4本)
全世界株式の信託報酬率の引き下げ競争が激化
はじめてのNISA・全世界株式(オール・カントリー)は、9位!
米国株式インデックス・ファンドを中心とした低コストの積立投資が人気です。
2023年8月のランキングでは、先月のランキングからややラインナップが変わりましたね。
信託報酬率の引き下げ競争にともなう全世界株式のランクインも注目ですね。
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は手堅く2位
(表1)出典:ウエルスアドバイザー株式会社公式サイトより
(表1)は、2023年8月のネット証券の投信積立契約件数ランキングです。
各商品の特典集計方法は、次のとおりです。
ランキングは、定期的に月次の投信積立契約件数トップ10を公表しているSBI証券、楽天証券、マネックス証券の公開情報を使用。各社ランキング1位に10点、以下、順位が落ちるたびに1点を減点し、第10位を1点として、3社のランキング10位までのファンドの点数を集計した。
最大得点は、30ポイント。(同一商品が3社で1位になった場合)
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)以下、オルカン」は、手堅く2位にランクインしました。
1位「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は圧倒的人気商品。
シルバーコレクターの「オルカン」が、定位置の2位にランクイン。
同率首位の連勝記録はストップするも、後述する信託報酬率の引き下げはビックニュースです。
2023年4月からインド株式インデックス・ファンドがランクイン継続など、定番商品が目立つようになりました。
「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」が、再度ランクインしましたね。
ランクインしている投資信託は、非常に優良なファンドたちなのでこの傾向が続いてくれたらいいですね!
トップ10の詳細
純資産残高が1兆円(1,000,000百万円)を超える、低コストの株式インデックス・ファンドを活用した資産運用が確実に広がっています。
2018年のつみたてNISAが始まった時点で、1兆円を超えるファンドが4本も誕生するなど、想像もできませんでした。
その中で圧倒的な人気を誇るのが、米国株式(S&P500)に投資する商品です。
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」と「SBI・V・S&P500」が中心的な商品ですが、1年以上人気の変動はありません。
各ファンドの騰落率(直近1年)は、米国株式・全世界株式で大差なく、好きなファンドを購入すれば良いですね。またベンチマークとの乖離率も、気するほどでもなく、上手く運用されていることが分かります。
全世界株式の信託報酬率の引き下げ競争が激化
2023年8月のランキングでも、ネット証券積立投信ランキング上位10位の全てが、低コストのインデックス・ファンドで占められました。
なかでも「はじめてのNISA・全世界株式(オール・カントリー)」の信託報酬率は、約0.0578%(税込)とこれまでのそれの半額程度。
それを受け「eMAXIS Slim 全世界株式」も追随し、約0.0578%に引き下げられます。(2023年9月8日以降)。まさに、投信の積立は、低コストの株式インデックスファンドを使って行うことが一般化しています。
Tracers MSCI オール・カントリー・インデックス(全世界株式)はランク外
名目信託報酬が最も低い「Tracers MSCI オール・カントリー・インデックス(全世界株式)(以下、トレカン)」は、残念ながらランク外に沈んでいます。
引き続きチェックしていきたいですね。
低コストの株式インデックスを使って積立投資を続けよう!
新NISAを見据えた低コストのインデックス・ファンドの新設定や信託報酬率の引き下げニュースが豊富でした。
新しい選択肢が増えることは、歓迎です。
しかし、低コスト・優良な指数に連動を目指すインデックス・ファンドが乱立してくると、ますます運用の上手さ・商品の質(運用資産残高や資産流出金額の差)を、注目ポイントになってきますね。
引き続き、各ファンドの動向を注視しつつ、当ブログでも紹介していきたいと思います。
投資が趣味でも仕事でもない普通の人は「全世界株式インデックス・ファンド」を愚直に積み上げるだけで、資産形成が完結します。
それこそ、「稼いで貯めて増やす」資産形成のプロセスそのものに充実感を覚えるなら、全世界株式インデックス・ファンド1本と長く付き合えばOKです。
結局のところ、
非課税枠(NISAやiDeCo)の活用して、
低コストの代表的な株式インデックスを使って積立投資を始め、
低コストの代表的な株式インデックスを使って積立投資を続け、
低コストの代表的な株式インデックスを使って定率売却をする。
これで資産形成は、ほぼ完了。
そんなことを感じた記事でした。
この記事では次の内容で紹介しました。
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は手堅く2位
トップ10の詳細(1兆円ファンドが4本)
全世界株式の信託報酬率の引き下げ競争が激化
はじめてのNISA・全世界株式(オール・カントリー)は、9位!
積立投資を利用する人は、確実に増えています。新NISAを見据えて、優良な商品も相次いで投入されています。
我が家のような普通の個人投資家にとっても、若年層にとても素晴らしいことだと思います。
このブログでは、微力なら引き続き情報発信を続けて、積立投資の普及と継続のお役に立っていきたいです。
引き続き、こういったランキングを確認しつつ、感じたことを紹介していきたいと思います。
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