【月次レポート】eMAXIS Slim 新興国株式、楽天VWO、SBI雪だるま(新興国株式)3つの新興国株式インデックス・ファンドを比較(2022年12月末)
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代表的な3つの新興国株式インデックス・ファンドについて、「3分で分かる新興国株式インデックス・ファンドの推移」を毎月紹介していきます。
資産流入は順調か?
トータルリターンの傾向は?
株式インデックスとの連動性は?
忙しい人でもこの記事を見れば、3分で現在の状況が確認できます。
毎月の参考にしてください。
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス・ファンド(以下、Slim新興国株)
SBI・新興国株式インデックス・ファンド(以下、雪だるま(新興国株))
楽天・新興国株式インデックス・ファンド(以下、楽天VWO)
※リンク先は、SBI証券HP
比較内容
- 純資産総額(前月比)
- 運用状況(月次レポート)
- 運用成績
まず結論
(各月次レポートおよびSBI証券HPより作成)
2022年は世界的に弱気相場でした。
新興国株式も低調となりましたね。
しかし、純資産額の増加は継続しており、今月も愚直に積み立てで問題ないかと。
純資産総額(前月比)
Slim新興国株:+14億円
雪だるま(新興国株):+00億円
楽天・VWO:+0億円
純資産額の増加は、先月から若干持ち直しました。
引き続き見守っていきましょう。
月次資産流出入推移
月次資産流出入推移は、(資金流入)-(資金流出)の金額を月次で表しています。
(SBI証券HPよりよれぞれ引用)
Slim新興国株
2022年12月:約24億円
雪だるま(新興国株)
2022年12月:約5.5億円
楽天VWO
2022年12月:約0.6億円
左軸の単位が、違うので注意!
「Slim新興国株」が、最も資金が流入していますね。
まぁ3つとも流入額がプラスで推移しているので、問題ないかと。
運用状況(各月次レポートより作成)
Slim新興国株
組入上位10ヵ国・地域
組入上位10業種
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス・ファンド月次レポートより作成
雪だるま(新興国株)
組入上位10ヵ国・地域
組入上位10業種
雪だるま(新興国株)インデックス・ファンド月次レポートより作成
楽天VWO
組入上位10ヵ国・地域
組入上位10業種
楽天・新興国株式インデックス・ファンド月次レポートより作成
参考:MSCI エマージングマーケッツ・インデックスとは?
Slim新興国株は「MSCI エマージング マーケット 指数=MSCI 新興国株指数」に連動することを目指しています。
また、雪だるま(新興国株)と楽天VWOは「FTSE エマージング マーケット 指数=FTSE 新興国株指数」に連動することを目指しています。
そのため、MSCIとFTSEを比べると、次のような差があります。
- MSCI 新興国株指数は、韓国株式を含む
- MSCI 新興国株指数は、大型株・中型株が中心で構成銘柄が約1,400
- FTSE 新興国株指数は、韓国株式を含まない(韓国は先進国に分類)
- 銘柄構成数は、雪だるま(新興国株)約1,600、楽天VWO:約5,200
しかし、3つとも構成銘柄上位の国・地域は、「中国」、「台湾」、「インド」、「ブラジル」です。
業種は、「情報技術」「金融」「一般消費財」等であり、これらの地域・業種が、ファンドの基準価格に影響をより多く与えることが分かります。
割合が少しずつ変化しているけど、「情報技術」「金融」「一般消費財」等が、評価額をけん引しています。
なお、2022年2月以降、新興国株式指数からロシア関連の銘柄は除外されました。
運用成績
シャープレシオ
シャープレシオとは、「リスクに対するリターンの大きさ」を示す指標です。
シャープレシオが高い=投資効率が良いと言えます。
直近1年間では、「SBI・雪だるま」が高いです。
標準偏差(リスク)
標準偏差(リスク)は、リターンのバラつきを示す指標です。
数値が高いほど、価格変動が大きくなります。(年率換算)
直近1年間のリスクは、「eMAXIS Slim 新興国株式」が高い傾向が見られます。
トラッキングエラー(TE)
連動を目指しているインデックス(指数)のリターンを比較し、乖離度合を測る尺度です。
この数値が小さいほど、指数との連動性が高いことになります。
小さいほど良いファンドと言えます。
「Slim 新興国株」は、指数とほぼ一致してますね!
「雪だるま(先進国)」と「楽天VWO」も、指数への連動は悪くない。
トータルリターン(1年)
直近1年間のトータルリターンを比較すると次のようになります。
Slim新興国株:▲7.05%
雪だるま(新興国株):▲3.21%
楽天・VWO:▲3.95%
相対的に「SBI・雪だるま(新興国株)」が、他の2つと比べ優位な成績を収めています。
直近3年間では、「楽天・VWO」が、相対的に優位です。
総資産額・資産流入・運用成績・総経費率を総合的に判断すると、「eMAXIS Slim 新興国株式」、「雪だるま(新興国株式)」の2つなら、どっちを選んでも問題ないでしょう。
純資産残高が小さい「楽天・VWO」は、少し心配です。
保有コストは?
保有コストには、信託報酬があります。それ以外にも、ファンドを運用する上で信託報酬以外の手数料も必要になります。
この信託報酬以外の手数料を”隠れコスト”と言います。
隠れコストは、1年間の運用期間中に必要なった経費で、運用報告書で公開されてます。
総経費率とは、隠れコストを含む運用期間中に投資信託を保有する経費の概算です。
この3つの中では、「雪だるま(新興国株)」が相対的に低コストになっていますね。
まとめ
毎月の月次レポートを比較しながら、「3分で分かる新興国株式インデックス・ファンドの推移」を紹介しました。
先月の各ファンドの比較は次のとおりです。
毎月の月次レポートを比較することで、各ファンドがどんな推移・結果残しているか確認していきます。
資産の規模や流入額の安定性をみると、「eMAXIS Slim 新興国株」と「雪だるま(新興国株)」は、引き続き積み立て続けても問題なさそうです。
来月も定点観測を続けて、資産形成の参考にしていきましょう!
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