3つのJ-REIT(東証REIT指数連動ETF)から毎月分配金を得る方法!?
- 株式や債券インデックス・ファンドだけじゃなくて、他の投資にもチャレンジしたい!
- 毎月分配金をゲットして、キャッシュ・フローを強化したい!(ミックス投資をしたい!)
- J-RIITって聞いたことあるけど、どんなもの?
この記事では、好利回りが比較的魅力的な3つの東証REIT指数連動ETFを買うことで、毎月分配金を得る方法を紹介します。
- 不動産投資信託(REIT(リート))ETFとは?
- 東京証券取引所に上場しているREITを「丸ごと投資できる」東証REIT指数連動ETFのメリット・デメリット
- 3つのJ-REIT(東証REIT指数連動ETF)から毎月分配金を得る!?
- 日本以外への不動産(REIT)分散投資
資産運用の基本ルールは、投資の目的とリスク許容度に応じた、長期・分散・積立投資によるインデックス(指数)連動型への投資を行うことです。
株式市場への投資では、現代ポートフォリオ理論に基づいた全世界株式インデックス・ファンドが核となります。
しかし、さらなる分散効果を求め、株式・債券以外に不動産投資信託(REIT(リート))ETFへの投資も検討したいところです。
今回は、 不動産投資信託(REIT(リート))ETF について解説していきます。
不動産投資信託(REIT(リート))ETFとは?
REIT(リート)とは?
REIT(リート)とは、アメリカで生まれた「Real Estate Investment Trust」を略したもので、実物の不動産に投資する投資信託の一つです。
REITは、多くの投資家から集めた資金で、実物の不動産(オフィスビルや商業施設など)を購入し、その賃貸収入や売買益を投資家に分配する金融商品です。
日本のREITは、JapanのJをつけて、J- REITと呼ばれています。
ETFとは?
ETFとは「Exchange Traded Fund」の略で、証券取引市場に上場されている投資信託です。一般的な投資信託と異なり、ETFは市場に上場され、株式と同じように売買できるのが特徴です。
証券市場が開いている時間なら、いつでもリアルタイムの価格で売買できる投資信託と考えてもらってもOKです。
東京証券取引所に上場しているREITを「丸ごと投資」
東証REIT指数って?
東証REIT指数とは、東京証券取引所に上場しているREIT全銘柄(約60銘柄)を対象にした指数(インデックス)です。
つまり、東証REIT指数連動ETFへの投資は、「東京証券取引所に上場しているREITを丸ごと投資する」ことになり、株式や債券以外の資産クラスである不動産(REIT)への分散投資に最適です。
株式や不動産はインフレ対策になるからね!
また、REIT指数連動ETFは、好利回りが期待できる商品特性があります。
ETFで東証REIT指数へ投資するメリット・デメリット
リスク資産ですので、メリットとデメリットが存在します。
メリット
- ハイリターン(好利回りが期待できる)
- 少額から不動産に分散投資できる
- 保有コストが低い
デメリット
- ハイリスク(価格のブレ幅が大きい)
- 株式や債券市場と比べ市場規模が小さく、資産運用の核になれない
ETFで東証REIT指数へ投資するメリット(3つ)
①ハイリターン(好利回りが期待できる)
東証REIT指数連動ETFは、実物の不動産(オフィスビルや商業施設など)を購入し、その賃貸収入や売買益を投資家に分配する金融商品です。
この収益の大半を分配金として出す仕組みから、好利回りが期待できます。(約3%の分配金)
ETFの分配金は、収益から支払われる『普通分配金』のみです。
なので、投資信託(毎月分配型)のように、投資元本から支払われる『元本払戻金』(タコ足分配)とは全く別物ですよ。
②少額から不動産に分散投資できる
戸建て住宅やマンションなどへの不動産投資は、一般的に多額の資金が必要です。
また、数十個の物件を購入・管理することは、個人投資家にとっては非現実的です。
しかし、REIT指数連動ETFでは少額(1万円程度~)でも、間接的に複数の不動産へ分散投資することが可能となり、リスクを抑えつつリターンを高めることが出来ます。
③ETFの保有コストが低い
ETFも投資信託も信託報酬が発生しますが、ETFは販売会社への信託報酬を支払わなくてよいので、投資信託と比べ低コスト傾向にあります。
ETFで東証REIT指数へ投資するデメリット(2つ)
①ハイリスク(価格のブレ幅が大きい)
リターンとリスクは、正比例します。
リターンとリスクは、正比例します。(大切なので、2回言います。)
つまり、REIT指数連動ETFは、ハイリターン・ハイリスク商品です。
過去5年間の東証REIT指数と東証株価指数(TOPIX)との比較は次のとおりです。
(図1)東証REIT ETF(1476)と東証株価指数(TOPIX)の過去5年間の比較
Google検索より引用
青色が「東証REIT ETF(1467)」、オレンジ色が「東証株価指数(TOPIX)」です。
2020年のコロナショック時には、TOPIXよりも大きく値を下げており、価格のブレが株式よりも大きいことが見てとれます。
三井住友トラスト・アセットマネジメントから公表された「2023年の各資産収益率、株式/為替市場の振り返り」(PDF🔗新しいタブで開きます。)からも、REIT指数連動ETFは(緑色)、ハイリターン=ハイリスク商品だと分かります。
株式市場や債券市場と比べ市場規模が小さく、資産運用の核になれない
個人的は、REIT指数連動ETFは、残念ながら個人の資産形成・資産運用の核にはなれないと考えています。その理由は、現物不動産からの家賃・賃貸収入が、主な収益源であり、株式会社のようにイノベーションを起こし、価格上昇の余地は限定的である点。
また、株式市場や債券市場と比べ市場規模が非常に小さく(数%程度)、市場規模が小さい投資対象ばかりに投資をすると、世界の経済成長の恩恵(キャピタル・ゲイン)を受けることはできないからです。
なお、「ウォール街のランダム・ウォーカー(原著第12版)(著者:バートン・マルキール)」の中では、REITの位置づけを次のように解説しています。
- 全資産のある割合をREITを組み入れたインデックス・ファンドで持つことを推奨。
- 10%~15%程度、自身のポートフォリオにREITを組み入れることを推奨。
では、具体的に東証REIT指数連動ETFを活用して、低コストで”毎月分配金”を得る方法を解説します。
毎月分配金を得る方法!?
資産運用の主役になれないREIT指数連動ETFですが、その魅力は各四半期(3か月に1度)に分配金が支払われることです。
我が家では2014年から継続しているNISA(少額投資非課税制度)とiDeCo(個人型確定拠出年金)をメインに資産形成をしています。その一方で、米国株式の連続増配当株式ETF、東証REIT指数連動ETFなどへの投資も併用し、分配金も重視する“ミックス投資”を行っています。
REIT指数連動ETFの分配金の支払い時期(決算月)は、銘柄によって異なります。
東証REIT ETF
(表2)候補となる低コスト・東証REIT ETF一覧表
低コストかつ東証REIT指数連動ETFをそれぞれ購入することで、毎月分配金を得ることが可能になります。例えば、(表2)のように4つの商品があるので・・・
(純資産額の単位は億円。2021年12月末時点)
緑色(2556)→水色(1476/1343)→橙色(1488)と、
それぞれ購入することで、毎月分配金を受け取ることが可能となります。
なお、直近1年間の各ETFの100口あたりの合計分配金は、次のとおりです。(税引き前)(単位:円)
(表3)直近1年間の合計分配金と分配金利回りの比較
一部の投資信託(毎月分配型)のように、投資元本から支払われる『元本払戻金』(タコ足分配)とは全く別物です。株式の配当金と同じように、全て利益から分配金が支払われているます。また、円建て(国内への投資)なので、為替リスクが影響しない点も魅力的です。
日本以外のREIT指数連動ETFによる分散投資
もちろん、日本以外のREIT指数連動ETF(海外への不動産投資)も円建てで購入することが可能です。これらを組み合わせることで、国内外の幅広い不動産への分散投資が可能になります。
日本以外の先進国REIT ETF
(表4)日本以外の先進国REIT指数連動ETFの例(各月次レポートおよび公式サイトより引用)
各REIT指数
【2515】は、日本円換算したS&P先進国REIT指数(除く日本)に連動しています。
【1659】は、米国のREIT指数(FTSE Nareit Equity REITs インデックス)に連動しています。
現在の分配金利回りは、2%程度(税引き前)とさほど高くはありません。しかし、日本を除く先進国の不動産投資信託に幅広く分散投資したいなら、選択肢の一つになります。
まとめにかえて
まとめに入ります。さらなる分散効果を求め、株式・債券以外にも、不動産投資信託(REIT(リート))ETFへの投資も検討してはいかがでしょうか?
- 不動産投資信託(REIT(リート))ETFとは?
- 東京証券取引所に上場しているREITを「丸ごと投資できる」東証REIT指数連動ETFのメリット・デメリット
- 3つのJ-REIT(東証REIT指数連動ETF)から毎月分配金を得る!?
- 日本以外への不動産(REIT)分散投資
資産運用の主役になれないREIT指数連動ETFですが、その魅力は、各四半期(3か月に1度)に分配金が支払われ、好利回りが期待できることです。
しかし、リターンとリスクは正比例しますので、REIT指数連動ETFは、ハイリターン・ハイリスク商品です。くれぐれも自身のリスク許容度を超えた投資は控えましょう。
投資の書籍(米国)では、REITの割合は全資産の10~15%以内にすることが推奨されているみたいです。
我が家では、資産配分のトッピングとして、REIT ETFへの分散投資を継続しています。
その分配金は将来の”じぶん年金”を作るのには最適だと考えています。
紹介したETFの情報先リンク🔗です
(すべて楽天証券HPです。別タブで開きます。)
【2556】https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/search/quote.html?ric=2556.T
【1476】https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/search/quote.html?ric=1476.T
【1343】https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/search/quote.html?ric=1343.T
【1488】https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/search/quote.html?ric=1488.T
【2515】 https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/search/quote.html?ric=2515.T
【1659】 https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/search/quote.html?ric=1659.T
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ウォール街のランダム・ウォーカー(原著第12版)(著者:バートン・マルキール)