問:株式も債券も暴落している中、投資家は何をすべき?(答え:1年間○○○しましょう)
2022年5月に米国の中央銀行にあたるFRB(連邦準備理事会)が、金利を引き上げました。
その後、米国株式市場が約3%急上昇したと思いきや、翌日には約3.7%急落しました。
結果、株式市場(年初来)は、約▲14%以上下落しています。(米ドルベース)
一方、リスクを抑えるはずの債券市場(年初来)も約▲9%下落しています。(米ドルベース)
主要な資産クラスの株式と債券が、両方下落。
投資家にとっては、悪夢ような出来事ですね。
個人投資家は、こういった激しい価格変動時には何をすべきか?
今回は、米国バンガードの見通しを紹介しつつ、感じたことを記事にします。
この記事で伝えたいこと
問:株式も債券も暴落している中、投資家は何をすべき?
(答:1年間お昼寝しましょう Zzz)
最後までご覧いただき、資産運用のヒントにしていただければ幸いです。
問:株式も債券も暴落している中、投資家は何をすべき?
この質問に答えるために、バンガード社の見通しでは次の2点を解説しています。
現金を厚く持つことよりも、市場に居座った方が良い
(図1)は、「株式100%」「現金100%」「株式60%+債券40%」の各ポートフォリオが、インフレ調整後の正味リターンがマイナスになった確率を示しています。
株式も債券も下落が続くと、投資家は現金を厚く持ちたくなるかもしれません。
今回のように短期的には、大幅な下落に見舞われます。
しかし、現金だけではインフレ調整時にほぼ確実なマイナスリターンとなることが、この図から分かります。
さらに、保有期間が5年10年と長くなると、株式や債券の正味リターンがマイナスになる可能性は、「現金」に比べて低くなります。
これが現金を厚く持つことよりも、市場に居座った方が良い理由です。
最悪の暴落日と最高の上昇日を事前に予測することはできない
(図2)は、S&P500インデックスの1日毎の騰落率を示しています。
過去を振り返ると、結果的に暴落日と上昇日が分かりますが、最悪の暴落日と最高の上昇日を事前に予測し、的中させ続けることはできません。
(少なくとも私には無理ですw)
先週、米国株式市場が約3%急上昇したと思いきや、翌日には約3.7%急落した事実が、その最たる例ですね。
あれを事前に予測して、機動的に動けた人は何人いたかな?
もちろん、私は寝ていました(笑)
なお、この数少ない最高の上昇日を逃すと、長期的なリターンが半分程度減ることも分かっています。(出典:敗者のゲーム)
数少ない最高の上昇日を得るために、市場に居座り続けることの合理性が理解できると思います。
それでもなお、株式や債券が暴落している中、投資家は何をすべきか?
その答えは、次のとおりです。
答:1年間お昼寝しましょう Zzz
これは、米モーニングスターの記事で実際に書かれていたものです。
ざっくりとした意味は「長期的な目標に基づいて十分に分散し、1年間昼寝する」です。
同じような意味の言葉としては、次のようなものがあります。
Stay the course.
(コースにとどまれ。)
Stick with your asset-allocation plan.
(資産配分計画を堅持せよ。)
Focus on what you can control.
(自分がコントロールできるものに集中せよ。)
いずれも市場に居座り続けることを推奨する言葉です。
もちろん、短期的には損すること可能性もあります。
しかし、長期的には期待リターンに収束する可能性が高く、株式市場を信じ、居座り続けるのは合理的です。
「投資は長期&入金力が大切!」
といいつつ、入金した直後から値下がりします(笑)
本来の株式市場に戻ってきた感じです。
まとめ:我が家は愚直に積立投資を継続します。
(図3)は、バンガード社から引用したグラフです。
投資タイミング、購入価格などは、長期的な投資成果要因の1割にも届きません。
資産配分で決まることが過去の実績から分かります。
我が家では、毎月愚直に米国を中心とした全世界株式インデックス・ファンドへ積立投資を行っています。
これまでも、今後も、この方法は、長期的な目標に到達するために、最も効率的な方法だと認識しています。
株式市場に振り回されず、引き続き市場に居座り続ける方針です。
もちろん、下落相場では入金した直後から資産額が減っていきます(笑)
しかし、唯一変わらない「購入した口数」を積み上げることだけに集中!
「長期的な目標に基づいて十分に分散し、1年間昼寝する」
また、同じような意味の言葉もたくさんあります。
Stay the course.
(コースにとどまれ。)
Stick with your asset-allocation plan.
(資産配分計画を堅持せよ。)
Focus on what you can control.
(自分がコントロールできるものに集中せよ。)
これらの応援歌を信じて、家族との時間や仕事を全力で楽しみましょう!
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