【初めての家庭菜園】野菜作りを始める前に知っておきたい3つの知識
こんにちは!
サンデー市民ファーマーのマメ助です。(Twitter@2020mamesukeFP)
「家庭菜園を始めたい!」と考えている人が多いと思います。
私たちのご先祖様が、農業を始めて約1万年以上が経過しています。私たちの遺伝子には、農業に魅力を感じる何かが刻まれているかもしれませんね。
ここでは、本格的な家庭菜園したい方に、野菜作りを始める前に知っておきたい3つ知識を紹介します。
ぜひ最後までお付き合ください。
この記事の目的
市民農園や貸農園を借りるための、あなたにピッタリな農園の条件を知る!
- 野菜選びについて
- 栽培難易度について
- 畑の条件を考える
最後までご覧いただき、家庭菜園を始めるヒントにしていただければ幸いです。
野菜選びについて
日本で栽培されている野菜は、実に150種類以上もあります。
このうち、農林水産省によって14種が、「指定野菜」(キャベツ、ほうれん草、レタス、ネギ、玉ねぎ、白菜、キュウリ、ナス、トマト、ピーマン、大根、人参、サトイモ、ジャガイモ)に指定され、また35種が「特定野菜」して重要な野菜とされています。
この数多くある野菜の中から、どんな野菜を栽培するか決める必要があります。
もちろん、あなたや家族のみんなが、食べたい&育てたい野菜を育てることが大切だよ。
しかし、野菜によっては、栽培難易度は異なります。
あなたの自宅と畑との距離(世話できる頻度)、畑の広さ・環境によって、育てたい野菜の難易度にも大きく影響します。
ここでは、まず野菜選びの方法を3つ紹介します。
①食べる部分によって選ぶ方法
②○○科のような仲間で選ぶ方法
③育てる目的で選ぶ方法
①食べる部分によって選ぶ方法
「果」・・・トマトやキュウリなどの果実を食べる野菜
「葉や茎」・・・キャベツやアスパラガスなどの葉っぱや茎を食べる野菜
「根」・・・人参や大根などの根っこを食べる野菜
感覚的で分かりやすいね♪
食べる部分で選ぶ方法は、栽培難易度にも影響するよ!
②○○科のような仲間で選ぶ方法
○○科のような仲間で分ける方法を知っておくと野菜作りが楽になります。
「ナス科(ナス、トマト、ピーマンなど)」
「ウリ科(キュウリ、カボチャ、スイカ、メロンなど)」
「アブラナ科(ハクサイ、大根、キャベツ、ブロッコリー、チンゲン菜、小松菜など)」
「マメ科(エダマメ、ソラマメ、ラッカセイなど)」
などなど・・・
同じ仲間の野菜は、意外とたくさんあります。
しかし、小さい区画で特定の野菜ばかり育てていると、問題が発生しやすくなります。
同じ仲間どうしの野菜は、発生する病気や害虫が共通しています。
そのため、同じ仲間どおしの野菜ばかり続けて育てていると、上手く育たないことがあります。(これを、連作障害と言います。)
連作障害を避けるためにも、ある程度野菜の分類を知っておくと便利です。
③育てる目的で選ぶ方法
育てる目的とは、次のような分け方です。
メジャーな野菜
「指定野菜」や「特定野菜」。家庭で主役となる野菜たち
採れたてを楽しむ野菜
採れたてが一番美味い野菜(エダマメ、ほうれん草、ナス、トウモロコシなど)
珍しい野菜
スーパーでは見かけない野菜や地方特有に伝わる伝統野菜
1年中自給できる野菜
パセリ、タイムなどのハーブ類。
我が家では、メジャー野菜と採れたてを楽しむ野菜を育てています!
朝採りをすぐ塩ゆでしたエダマメは、甘くて柔らかくて、本当に美味しかったよね♪
あれはぜひ、みんなに食べてほしい!
栽培難易度について
栽培の難易度を決めるポイントは、「いつまで野菜を育て、どの状態で収穫するか??」で、ほとんど決まります。
並べると次の順で、どんどん難易度は上がり、慣れが必要となります。
まずは、小松菜やほうれん草などの葉物野菜を育てて、徐々に慣れていきましょう。
栽培難易度(①簡単→⑤難しい)
①若い葉で収穫する
②葉が結球するまで育てる
③つぼみまで育てる
④果実を収穫する
⑤果実の糖度を高める必要がある
ほったらかし栽培ができる野菜や、葉物野菜は作りやすくて、初心者でも簡単に作れます。
以外に、トマトやキュウリ、ナスは難しい野菜です。
畑の条件を決める
育てたい野菜が決まったとしても、畑の条件によっては向かない野菜があります。
畑の条件を決めていきましょう。
畑の条件とは、大きく3つに分けられます。
- 自宅と畑との距離(世話できる頻度)
- 畑の広さ
- 畑の環境(土の水分、日当たり)
順番に解説していきます。
自宅と畑の距離(世話できる頻度)
最も重要な条件です。
自宅の庭先で野菜を育てられれば最高で、どんな野菜も栽培できます。
しかし、市民農園や貸農園では離れるにしたがって、栽培できる野菜の制約を受けます。
毎日収穫する必要がある野菜や収穫適期が短い野菜(いちごなど)は、もう少し経験を積んでからチャレンジしましょう。
さらに、平日は仕事の「サンデー市民ファーマー」(週に1回~2回程度の世話)の方は、あまり世話の必要のない“放ったらかし栽培法”が出来る野菜をお勧めします。
(ブロッコリー、大根、たまねぎ、サツマイモなど)
週に3回以上世話できる方は、ほとんどの野菜を栽培できます。
畑の広さ
10㎡~30㎡の小規模な畑
10㎡~30㎡の小規模な畑は、市民農園や貸農園に多い面積です。
管理も比較的楽で、個人が自家消費分の野菜をつくるのに最適な面積です。
しかし、大量生産には向かず、計画的な少量多品種作りが必要になります。
30㎡~50㎡の中規模な畑
30㎡~50㎡の中規模な畑は、大量消費できる野菜や貯蔵性の高い野菜も積極的に栽培できます。
自家消費が追い付かいないくらいたくさん野菜が育てられます。
50㎡以上の大規模な畑
50㎡以上の大規模な畑は、管理の難しさや人力での限界がありますので、上級者向けといえます。
我が家でレンタルしている貸農園は、2区画で約40㎡だから中規模な畑です。(2021年10月時点)
もちろん、小規模の20㎡あれば、1年間で、タマネギ120個、ミニトマト(3株)150個、キュウリ(2株)30本、ナス(2株)30個、エダマメ7kg、サツマイモ10株、大根10本は、栽培可能です。(我が家の実績です。)
畑の環境(土の水分、日当たりの良さ)
畑の環境は、農園を借りる前に一度現地で確認してほしい項目です。
特に次の2つは、美味しい野菜を育てるのに必須項目です。
【土の水分】
市民農園や貸農園は、休耕田を利用していることがあります。
休耕田はもともとお米を育てていた水田で、土の水はけが悪いこともしばしばです。
水はけが悪い場合は、30cm程度高く土を盛る高畝(たかうね)を作る対策も必要となります。
【日当たり】
強い日光を必要とする野菜(トマト、スイカ、トウモロコシ)を育てる場合は、建物などで日光が届くかどうか事前に確認しましょう。
日光不足は、果実が育たたない・美味しくできないなどの問題を引き起こします。
まとめ
野菜作りを始める前に知っておきたい基本的な知識を大きく3つ紹介しました。
1.野菜選びについて
2.栽培難易度について
3.畑の条件を考える
いずれも、失敗せずに美味しい野菜作るのために必要な知識です。
もっと勉強したい方は、野菜作りの教科書を当たってみるのもおすすめです。
では、次はこれらの条件を踏まえた上で、食べたい野菜を育てられる市民農園や貸農園を探してみましょう♪
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次は、実際に市民農園を借りるための4ステップを紹介しています。
【家庭菜園】市民農園を借りて野菜の栽培を始めるための4ステップ!
市民農園を借りた後、すぐに野菜づくりをスタートできるとは限りません。
じっくりと土づくりをしていきましょう。
【次は何をすればいい?】市民農園を借りたあとに最優先すべきたった一つの行動!
市民農園では農薬の使用が禁止されているところも多いはず。
もし病気が出やすい畑なら、太陽光消毒を行って土をリフレッシュするのも良い方法です。
【薬に頼らない!】太陽熱消毒で土を元気にリフレッシュさせよう!