【REITファンドに投資するなら?】REIT指数連動ファンド(投資信託・ETF)の月次レポートを比較!?(2021年第4Q)
代表的な不動産投資信託(REIT・ETF)の直近の運用状況について、「3分で分かるインデックス・ファンドの推移」を紹介していきます。
忙しい人でもこの記事を見れば、3分で現在の状況が確認できます。
資産運用の参考にしてください。
比較商品
【東証REIT指数】
- 【2556】ONE 東証REIT🔗(アセットマネジメントOne)
- 【1476】i シェアーズ コア J-REIT🔗(BlackRock ジャパン)
- 【1343】NF J-REIT🔗(野村アセットマネジメント)
- 【1488】ダイワ 上場投信-J-REIT🔗(大和アセットマネジメント)
【S&P先進国REIT(除く日本)指数、米国REIT指数】
- 【2515】NF S&P 先進国REIT🔗(野村アセットマネジメント)
- 【1659】i シェアーズ 米国REIT🔗(BlackRock ジャパン)
※リンク先は、各運用会社のHPにジャンプします。(別タブで開きます。)
この記事で分かること
- REIT(=インカム資産)の現状は?
- 直近1年間の分配金、分配金利回り(税引き前)
- 経費率(%)とトータルリターン(1年)
- eMAXIS Slim シリーズとの比較
※そもそもREITって何?という方は、次の記事を確認してくだい。
分かりやすく解説しています。
「3つのJ-REIT(東証REIT指数連動ETF)から毎月分配金を得る方法!?」🔗
最後までご覧いただき、資産形成のヒントにしていただければ幸いです。
まず結論
東証REIT指数連動ETF
各社月次レポートおよび公式サイトより引用。
円建てのインカム資産として、東証REIT ETFは相対的に魅力的な商品です。
これまで愚直に投資を続けられた人は、高利回り+値上がり益で円建て資産としては、そこそこの利益を手にしているはず。引き続き、ほったらかし運用を続けたいですね。
S&P先進国REIT(除く日本)指数、米国REIT指数
日本を除く先進国REITに、幅広く投資するなら、【2515】です。
分配利回りは、J-REITと比べ低めですが、株式と比べまだまだ割安感が残っています。
それにしても、直近1年間のトータル・リターンは凄まじい数値です。
投資信託(eMAXIS Slim シリーズ)のREIT商品
eMAXIS Slim J-REIT、S&P先進国REIT
参考までに、eMAXIS SlimシリーズのREIT投資信託と比較します。
分配金の繰り延べ効果を期待して、ETFではなく投資信託で積み上げるという手もありますね。
(各月次レポートおよびHPより作成)
REITの現状は?
まずは、REITの現状を確認します。
J.P.モルガン アセットマネジメントHP「Guide to the Markets」から参考になる資料を引用します。
赤色枠で囲った部分を確認してください。
- 東証REIT指数は、コロナ前の水準付近で停滞している。
- 米国REIT指数は、コロナ前の水準よりも上昇している。
- 一方、株式市場と比べ、東証REIT指数、米国REIT指数ともに、相対的に割安な状態が継続している。
また、REITの基本的なリスクとリターンは次のとおりです。
マーカーで色付けした部分を確認してください。
- 分配利回りは、東証REIT指数:3.5%、米国REIT指数:2.6%。
- 変動性(リスク)は、東証REIT指数:19%、米国REIT指数:25%。
東証および米国のREITの価格はコロナ前に戻ってきたけど、株高のため相対的に割安感あり。
資産クラスの特徴として、「ハイリスク・ハイリターン」。
といった感じですね。
直近1年間の分配金、分配金利回り
分配金の出る時期で分けています。
投資商品によって、分配金が出る時期が異なります。
そのため3色で色分けしています。
- 緑色:1月、4月、7月、10月
- 水色:2月、5月、8月、11月
- 橙色:3月、6月、9月、12月
ご覧の通り、①、②、③を1種類ずつ購入すると、「低コスト」に「毎月分配金」を得ることが可能となります。
分配金については、減配する可能性もありますが、J-REIT・ETFは今のところ(税引き前)3%程度の分配利回りを維持しています。
ここから約20%の税金が引かれるので、実質分配利回りは2.5%程度ですね。
この利回りでも許容できるなら、引き続き積み上げていきましょう。
一方、日本を除く先進国REIT指数に連動する【2515】や、米国REIT指数に連動する【1659】では、J-REITと比べて高い分配利回りは期待できません。
税引き後の実質分配利回りは、1.2~1.5%程度ですね。
投資対象の分散という意味で、我が家では【2515】を少しずつ購入していきます。
経費率(%)とトータルリターン(1年)
経費率は低く、低コスト。
経費率は、どの商品も低く抑えられていますね。(0.17~0.22%)
「緑色・水色・橙色」から3種類を買いそろえるのは手間ですが、毎月分配型投資商品1本を購入するよりも低コストで保有できるのが利点です。
リターンはコントロールできませんが、コストはコントロールできます!
「長期・分散・低コスト」が資産形成では、最重要キーワードです。
直近1年間のトータル・リターンは、S&P先進国REITと米国REITは、50%超!
一方、トータル・リターン(円換算)は次のとおり。
- 東証REIT ETFは、約20%。
- S&P先進国REIT(除く日本)は、約50%。
- 米国REITは、約60%(⁉)
2021年のS&P500種指数の直近1年間のトータル・リターンは約45%(円換算)なので、先進国REIT(除く日本)や米国REITは、S&P500以上に値上がりした結果になりました。
もちろん、今後も同じような傾向になるとは限りませんが、資産ポートフォリオの一部(10~15%程度)に、不動産投資信託(REIT ETF)を組み入れるのは、リスク分散としてはアリだと考えています。
参考:eMAXIS Slim シリーズとの比較
(SBI証券HP、運用報告書から作成)
不動産投資信託には、株式市場を通して購入するETFと、証券会社などを通じて購入する投資信託があります。
代表的なREIT指数に連動する投資信託に、「eMAXIS Slim シリーズ」の【eMAXIS Slim 国内REITインデックス・ファンド】、【eMAXIS Slim 先進国REITインデックス・ファンド】の2商品があります。
この2つの直近の運用状況は、(表6)のとおりです。
【eMAXIS Slim 国内REITインデックス・ファンド】
特徴は次のとおり。
- 東証REIT指数(配当込み)に連動を目指す
- 投資対象は、【2556】、【1476】、【1343】、【1488】と同じ。
- 純資産残高は、少し増加傾向。
- 総経費率は、ETFよりもやや高く「0.190%」(J-REITの投資信託の中で最低水準)
- 分配金は出ない(信託財産に留保される)
純資産残高は、目安の100億円を超えてきそうです。経費率も低コストで悪くないと思います。分配金が出ない点(課税繰り延べ効果)は、評価が分かれるところ。
「つみたてNISA」の対象外なので、判断が分かれる商品ですね。
【eMAXIS Slim 先進国REITインデックス・ファンド】
特徴は次のとおり。
- S&P先進国REIT指数(除く日本、配当込み、円ベース)に連動を目指す。
- 投資対象は、【2515】と同じ。
- 純資産残高は、増加傾向。
- 総経費率は、ETFよりも高く「0.330%」(先進国REIT投資信託の中では最低水準))
- 分配金は出ない(信託財産に留保される)
純資産残高は100億円を超えて、順調に伸びています。分配金が出ない&「つみたてNISA」の対象外である点は同じですね。
REIT市場規模が、株式市場や債券市場よりも小粒である点を考慮すると、キャピタルゲインをどこまで狙えるのか?という懸念はあります。
REIT商品は、投資信託よりも、同じ指数に連動するETF【2515】を低コストで保有する方が、個人的には好みです。
まとめ
いかがでしたか?
代表的な不動産投資信託(REIT・ETF)の直近の運用状況について、「3分で分かるインデックス・ファンドの推移」を紹介しました。
現在の状況は次のとおりです。
東証REIT指数連動ETF (再掲)
S&P先進国REIT(除く日本)指数、米国REIT指数(再掲)
米国市場の株高感のため、REIT商品はそこそこ相対的に割安感あり。
資産クラスの特徴として、「ハイリスク・ハイリターン」。
実質分配利回りは、東証REITで2.5%程度、S&P先進国REITで1.5%程度。
我が家では、リスク資産のうちREITについては、10~15%を維持することを目標としています。
REIT・ETFの分配金として、年間12万円(月1万円@各2,000口)を目指してコツコツ積み上げていく方針です。
この記事が、皆さんの資産形成のお役に立てれば幸いです。
では、良い資産形成を!
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参考記事
金融庁が公開している【つみたてNISA対象商品の一覧表】は、「カネのなる木の苗木カタログ」です。
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