【少額投資は無意味?】投資初心者あるある事例から少額投資を推奨する理由(3選)
今年に入ってから投資を始めた初心者です。毎月1万円程度の金額しか投資に回せません。
しかし、「少額投資は無意味だ」のような話も聞きますし、正直このまま投資を続けても大丈夫なのか不安になります。
実際どう考えたらいいでしょうか?
「少額投資は無意味だ」という意見はネット上でよく目にするフレーズです。
確かに「投資は元本の大きさで、そのパワーが目に見えて違ってくる」という意味では、正しい意見です。
しかし、「投資初心者こそ、少額投資は重要な意味がある」とはっきりお伝えします。
本記事では、私個人が経験した次の内容を紹介します。
この記事で分かること
【体験談】(少額投資の意味)
- 「投資は家計管理の延長線上にある貯蓄方法の一つ」だと分かる
- 「リスク資産の値動きに慣れるために」必要だと分かる
- 「投資の知識と経験を得るために」必要だと分かる
一方、デメリットもあります。
- 少額投資で投資に慣れると色んな投資商品が気になり始める
では順番に紹介していきます^^
最後までご覧いただき、資産運用のヒントにしていただければ幸いです。
「投資は家計管理の延長線上にある貯蓄方法の一つ」だと分かる
生きていくためにはお金を使う必要があります。我が家を含め多くの人は、毎月の収入で生活していますよね。
しかし、収入の全てを使い切っている人は少数派です。
多くの人は、その収入の一部を”将来のために”、”いざという時のために”「貯蓄」します。
お金持ちになるための方程式は、たった1つ!
「収入」-「支出」=「貯蓄」
我が家では「貯蓄」の目安を、手取り収入の25%程度を目標にしています。
投資の種銭は、(収入-支出)からひねり出す
当然「投資」は、この「貯蓄」の中から拠出することになります。
そうです。「投資」を継続するためには、「貯蓄」を増やす「家計管理」が重要ですね。
「少額投資は無意味だ」と考える前に、「なぜ少額投資しかできないのか?」
この意味を考えたいですね。
強い家計づくりが資産形成の始まり
私が家計管理に興味を持つきっかけとなったファイナンシャル・プランナーの横山光昭さんも「まず強い家計を作ってから、投資に進むこと」を推奨しています。
その記事を引用します。
「投資の目安は月収(手取り)の25%くらいです。月収が20万円なら5万円。そのうちの60%相当の3万円を預貯金にまわし、40%相当の2万円を習い事や本代といった自己投資として使うというイメージですね」
横山光昭さん:ボーナスが元手でも、投資デビューは「3,000円がいい」理由
お金を増やすにもお金が必要です。投資は家計管理の延長線上にある。
少額投資を始めるとこのことを痛感できます。
投資初心者が、「投資は家計管理の延長線上にある貯蓄方法の一つ」だと分かる理由1つ目です。
「リスク資産の値動きに慣れるために」必要だと分かる
2つ目のあるある「値動きが気になる」
2つ目のあるあるは、これまで「貯蓄」を全額預貯金や貯蓄性保険の「安全資産」で”運用”していた投資初心者は、「リスク資産」の値動きが気になることです。
預貯金も立派な資産運用です。
ただし、雀の涙ほどの利息しか得られません。
まったくの投資初心者が、いきなり100万円、300万円とリスク資産で”運用”するのは、精神衛生上かなり良くありません。
株式インデックス・ファンドでも、1日で±1%程度は、普通に値動きします。
預貯金で年間0.001%程度の値動き(?)しか知らなかった投資初心者(私)が、いきなりそんな値動きを受けたら、当然動揺します。
・・・というより、私は普通に動揺しました(笑)
仮に300万円を一括投資したら、1%の値動きで3万円も1日で減ったり増えたりします。
これが、少額投資なら動揺せずに受け入れることができると思います。
投資初心者が、「リスク資産の値動きに慣れるために」必要だと分かる理由2つ目です。
「投資の知識と経験を得るために」必要だと分かる
3つ目のあるある「投資をするうちに経験と知識が身につく」
3つ目のあるあるは、投資するうちに経験と知識が身につくことです。
私もそうでしたが、だいたい3か月~半年くらいから投資に慣れてきて、片っ端から投資本や資産運用の本を読み漁り、積極的に情報取集するようになります(笑)
初めはおっかなびっくりして投資していたものの、ある程度の値動きに慣れてくる時が来ます。
そうなると、色んな投資手法や投資商品が気になり始めます(後述するデメリットでもあります)。
誰もが最初は初心者です。いきなり最適解にたどり着くこともあるでしょうが、失敗はつきものです。
失敗してもリカバリーできるように、慣れるまでは少額投資から始めるのは、まさに「適正なリスク」を取ることに他なりません。
投資初心者が、「投資の知識と経験を得るために」必要だと分かる理由3つ目です。
(デメリット)少額投資で投資に慣れると色んな投資商品が気になり始める
慣れてくると、いろんな投資商品が気になり始める
投資初心者が少額投資から始める理由3つを紹介してきましたが、慣れてきた頃に私も含め誰もが経験するであろう失敗も紹介しておきます。
少額投資ですから、投資余力は残っています。
そうすると、様々な投資商品が気になり始めます(笑)
様々な投資商品が気になり、無意味に分散投資する。
投資初心者のあるあるが、「分散をすればいい」と思い込んで、同じ指数に連動する株式インデックス・ファンドを複数買う
(私のことですね。。)
「分散が大事」だと思い込んで、少額の投資用資金の中で債券ファンドも買う
※リスク資産と安全資産(預貯金)を合わせた資産全体で、分散できれば問題ありません。
どれもあるあるですね。
皆さんも経験したことがあるのでは?
基本的に個人の資産運用では、投資商品は2つもあれば事足ります。
基本的に株式インデックス・ファンドでは、次の2つの商品のうち1つで十分事足ります。
さらに選ぶ基準は「運用手数料、運用コスト(信託報酬)」が低いものでソートをかければOKです。
どちらかの投資商品を保有していれば、株式という資産クラスは必要十分。
① 全世界株式インデックス・ファンド(eMAXIS Slim 全世界株式、楽天・VT、SBI・V・全世界株式)
② 米国株式インデックス・ファンド(S&P500、SBI・V・全米株式、楽天・VTI)
困ったら「最も低コスト」な「全世界株式インデックス・ファンド」を購入しましょう!
まとめ
いかがでしたか?
「少額投資は無意味だ」という意見はネット上でよく目にするフレーズです。
確かに「投資は元本の大きさで、そのパワーが目に見えて違ってくる」という意味では、正しい意見です。
しかし、「投資初心者こそ、少額投資は重要な意味がある」とはっきりお伝えします。
本記事では、私個人が経験した次の内容を紹介しました。
【体験談】(少額投資を経験することで)
- 「投資は家計管理の延長線上になる貯蓄方法の一つ」だと分かる
- 「リスク資産の値動きに慣れるために」必要だと分かる
- 「投資の知識と経験を得るために」必要だと分かる
一方、デメリットもあります。
- (デメリット)少額投資で投資に慣れると色んな投資商品が気になり始める
これらの事例は、初心者投資家あるあるだと思います。
実際に自分自身も少額投資の経験があったからこそ、今のような資産運用の軸(コア)が出来ました。
資産運用は、長期的な取組です。
1年や2年、助走期間に使っても最終的に必要なお金を貯めるのに十分間に合います。
資産運用で完璧(100点)は不要です。80点とれれば十分です^^
- 適切なリスクを取る
- 心の安寧を保つ
この2つの肌感覚は、実際にやってみないと分からないものです。
投資が初めての方は、少額投資からまず始めてほしいと思います。大勝負は不要ですよ!
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