【資産運用】iDeCoとつみたてNISAの次は何に投資するべき?
MONEY PLUSのFP家計相談シリーズで、次のような記事がありました。
独身の老後に備え運用に力を入れる39歳女性。投資内容と次の投資先へのアドバイスは?🔗
記事詳細は、リンク先を読んでいただくとして、記事の概要は次のとおりです。
- 毎月の世帯の手取り金額:39万円/月(ボーナスなし)
- 毎月の世帯の支出の目安:15万円/月
- 毎月の世帯の収支:24万円/月の黒字(貯蓄率:約60%)
- 現在の資産額:2,450万円(現金:700万円、有価証券:1,750万円)
- つみたてNISA+iDeCo=4.5/月(満額拠出)、先取り貯金:5万円/月
- 余剰資金:14万円/月の投資先は?(質問1)
- 老後の医療、介護費用を加味して、老後資金はどのくらいを想定すべきか?(質問2)
とても堅実な家計ですね。羨ましい。
引用元の記事ではもちろん具体的なアドバイスをされていますが、私自身ならこうするという内容を紹介していきます。
この記事で分かること
- つみたてNISAとiDeCo以上の投資先は、同じ金融商品で問題なし。(質問1)
- 老後の医療+介護費用は、700万円あれば及第点(質問2)
- 投資信託で丸々と増やしたお金は、定率売却設定で少しづつ収穫!
最後までご覧いただき、資産運用のヒントにしていただければ幸いです。
つみたてNISAとiDeCo以上の投資先は、同じ金融商品で問題なし。
株式インデックス・ファンドで投資すべき金融商品は、老若男女・初心者/経験者問わず、お金を効率的に増やすことが目的なら、みんな一緒になります。
このブログでも毎回紹介している「全世界株式インデックス・ファンド」ですね。
具体的には、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、SBI・雪だるま(全世界株式)、楽天・全世界株式インデックス・ファンドですね。
これらの金融商品は、「長期・国際分散・低コスト」投資にピッタリな商品で、つみたてNISAやiDeCo以上に投資を回す時もぜひ選択したいものです。
上記の記事では、「高配当株ETF」を推奨していますが、「高配当株投資」はやや癖のある投資手法であり、分配金に毎回課税を受けることになり、運用効率が悪いものです。
お金を効率的に増やす置き場所としては、まずは全世界株式インデックス・ファンドの投資信託で問題ありません。
もちろん、投資信託で人生で必要なお金を準備出来たら、サテライト的に高配当株投資にチャレンジしても問題ありません。
しかし、高配当株投資はメンテナンスなどの手間暇がかかり、”投資が趣味”という私のような人を除いて、あんまりおススメはしません(笑)
老後の医療+介護費用は、700万円あれば及第点(質問2)
今後、医療費や介護費用にかかるお金は変化することが予想されますが、現在のところ医療費と介護費用を合わせて、一人あたり700万円あれば及第点です。
もちろん、超少子高齢社会が到来し、自己負担額が多くなることも予測されるので、700万円と言わず準備できるところまで準備すればよいと我が家では考えています。
お金に色はついていませんからね!
投資信託で必要以上にお金が増えたとしても、困ることはありません。
さらに、相談者さんのように堅実な家計管理をされているなら、収入の範囲内で生活する技術が身についているので、老後の年金生活になったとしても堅実な家計管理をできる可能性が高いはず。
いずれにしても、身の丈にあった生活(収入の範囲内で生活)をして、堅実に先取貯蓄やインデックス投資を続けることができれば、家計が破綻することはまずありません。
逆に、思った以上に増えすぎた資産の扱いに困ることなる未来も考えられます。
「資産運用の出口戦略」と言われているものですね。
実は、これも万人に当てはまる模範解答があります。
最後に、投資信託で丸々と太らせた資産の「出口戦略」を考えていきましょう。
投資信託で丸々と増やしたお金は、定率売却設定で少しづつ収穫!
投資信託に預けた資産を現金化するのルールは、次の2つです。
① お金が必要になったとき
② 退職後や年金生活に突入したとき
① お金が必要になったとき
資産運用は、お金を効率的に増やすことを目的としています。
お金を増やす目的は、最終的にお金を使うことを想定しているからです。
そうですね。お金が必要になれば、その都度売却(現金化)して、取り崩せばいいということになります。
もちろん、長期投資が前提ですから数年で売却すると元本割れの可能性もあります。
現役時代は、購入後何もしない”ほったらかし運用”が、基本です。
しかし、引っ越しする、海外旅行に行く等、臨時で必要になれば思い切って現金化は悪くない方法ですね。
お金は使うために運用したり、貯蓄したりします。
家計管理がしっかりして、収入の範囲内で生活できている場合、使うべきときに計画的に現金化するのは大いにアリです。
② 退職後や年金生活に突入したとき
2つ目は、退職後に年金生活に突入した時ですね。
これは分かりやすいですね。もともとは、退職後の生活費を準備するために、現役時代に貯蓄や資産形成をしてきたので、本来の目的を果たしていることになります。
年金生活に突入したら、可能な限り基礎生活費は年金で賄いつつ、+αのゆとり費をこれまで丸々と太らせた金融資産(インデックス・ファンド)で賄うことが理想的です。
その金融資産の取り崩し方法は、現役時代に積立投資とは逆に、定率売却設定(4%定率売却法)を実施し、機械的に淡々と現金化していきましょう。
資産運用の出口戦略の一つ、4%ルールと言われるものですね。
4%ルールを実行することで運用しつつ取り崩すことができ、金融資産を長持ちさせることが可能となります。
まとめ
今回は、MONEY PLUSのFP家計相談シリーズから気になる記事を紹介しつつ、私自身ならこうするという内容を紹介しました。
まとめると次のとおりです。
- つみたてNISAとiDeCo以上の投資先は、同じ金融商品で問題なし。
- 老後の医療費+介護費用は、700万円あれば及第点。
- 投資信託で丸々と増やしたお金は、定率売却設定で少しづつ収穫
また丸々と太らせた資産を現金化する場合は、次の2つの方法があります。
① お金が必要になったとき
② 退職後や年金生活に突入したとき
いずれにせよ、お金は使って初めてその真価を発揮します。
人生はお金を貯めるゲームではありません。
豊かな人生には、お金を気持ちよく使う技術も必要です。
収入の範囲内で生活しつつ、自分自身が本当に必要な支出には気持ちよくお金を使いたいですね。
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