【分散投資に!】MSCIコクサイ指数は、S&P500銘柄を含む先進国株式指数だって知ってる?
こんにちは! マメ助です。(Twitter@2020mamesukeFP)
ここ数年、米国株式市場の好調が際立っています。また、S&P500を始めとする米国株式市場への投資も人気です。しかし、ここにきて米国市場への過熱感があるのか、こんな質問をいただきました。
(皆様の応援クリックが励みになります!↓)
にほんブログ村
S&P500種指数に連動する投資信託が人気です。けど、米国市場以外への国際分散投資を推奨されている人もいます。
個人的には、米国市場の上昇は続くと思うので、米国市場を中心とした地域分散をしたいです。しかし、全世界株式投資まではしたくありません。
米国市場をしっかりカバーしつつも、魅力的に感じない日本株式と新興国市場を除外した、国際分散投資が簡単にできる方法があれば教えてほしいです。
米国が調子が良いからと言って米国市場だけに投資していると、出遅れ感のある地域の上昇分を取り逃がす可能性もあります。
株式投資をする場合は、米国市場の中心に据えつつ、米国以外の地域にも分散投資をする。これが、資産形成の一般的な解答になります。
【資産運用】バンガード社ポートフォリオ配分モデルから資産配分・リスク分散を考える🔗
しかし、質問者さんの考え方も理解できます。結論を言うと、質問者さんの希望が叶うピッタリな商品は昔からあります。
「MSCIコクサイ指数」に連動する投資信託を買う!
これが「 米国市場をしっかりカバー(S&P500種銘柄に投資)しつつも、魅力的に感じない日本株式と新興国市場を除外した、国際分散投資が簡単にできる方法」です。
今回は、MSCIコクサイ指数について、簡単にその投資先を確認していきます。
最後までご覧いただき、資産運用のヒントにしていただければ幸いです。
MSCIコクサイ指数ってどんな指数?
(図1)は、MSCI社の公式サイトから作成した「MSCIコクサイ指数」投資対象地域の一覧表です。
公式サイトはこちら→https://www.msci.com/developed-markets 🔗
「MSCIコクサイ指数」 の特徴を並べると次のようになります。
- 「MSCIコクサイ指数」は、「MSCIワールド指数」から日本企業を除外した、約1300社で構成されています。
- 米国市場の割合は、約72%を占めています。
- 米国市場は、「S&P500種指数」ではなく、「MSCI USA指数」です。
- 「MSCI USA指数」は、時価総額加重平均の約85%をカバーする約625社で構成されています。
- 米国以外の21地域でも、各市場の時価総額加重平均の約85%をカバーしています。
「S&P500種指数」は、米国市場の約500社で構成されています。
「S&P500種指数」は、時価総額加重平均の約80%をカバーしているので、「MSCI USA指数」の方が、カバー率が高いのが特徴ですね。
過去成績の比較
(図2)は、「MSCI USA指数」、「S&P500種指数」、「MSCIコクサイ指数」の各過去成績を比較したものです。(年率平均、米ドルベース、配当込み)
直近10年間は、米国市場が圧勝しているので、米国市場割合が低い(72%)「MSCIコクサイ指数」が劣後しています。
しかし、長期で見るとほとんど差がありません。
「米国市場の成長を取りつつ、ヨーロッパ諸国の成長も逃したくない!(ただし、日本市場と新興国市場は不要!)」という方には、非常に魅力的な指数だと思いますね。
「MSCIコクサイ指数」に連動する投資信託は?
日本で購入可能な「MSCIコクサイ指数」に連動を目指す代表的な投資信託を2つ紹介します。
「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス・ファンド」と「ニッセイ外国株式インデックス・ファンド」の2つです。
2021年7月末時点の月次レポートを比較すると次のようになります。
※比較対象は、左から順に
- eMAXIS Slim 先進国株式インデックス・ファンド
- ニッセイ外国株式インデックス・ファンド
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)インデックス・ファンド
- SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
詳しくは、こちらの記事を確認してください。↓
3つの先進国株式インデックス・ファンド月次レポートを比較!?(2021年7月末)🔗
投資信託を保有するために必要な”総経費率”も非常に低く設定されています。
見方を変えれば、米国市場だけに投資する商品と同じコスト水準です。
よりS&P500種指数よりも分散投資ができるのに、同じ保有コストで資産形成できるとも言えますね。
これ一つで、米国市場をしっかりカバー(S&P500種指数よりも広範)しつつ、米国以外の先進国に投資可能な広く分散した運用ができますね。
まとめ:MSCIコクサイ指数に連動する投資信託も優秀です
今回は、質問者さんの希望が叶うピッタリな考え方を紹介しました。
「MSCIコクサイ指数」に連動する投資信託を買う!
これが「 米国市場をしっかりカバー(S&P500種銘柄に投資)しつつも、魅力的に感じない日本株式と新興国市場を除外した、国際分散投資が簡単にできる方法」です。
「MSCIコクサイ指数」 の特徴を並べると次のようになります。
- 「MSCIコクサイ指数」は、「MSCIワールド指数」から日本企業を除外した、約1300社で構成されています。
- 米国市場の割合は、約72%を占めています。
- 米国市場は、「S&P500種指数」ではなく、「MSCI USA指数」です。
- 「MSCI USA指数」は、時価総額加重平均の約85%をカバーする約625社で構成されています。
- 米国以外の21地域でも、各市場の時価総額加重平均の約85%をカバーしています。
このまま米国市場が上昇してもしっかり追随し、米国市場が下落しても出遅れているヨーロッパ地域の先進国株式によって損失分がカバーされる期待が持てますね。
好みが分かれるところだと思いますが、「日本市場や新興国市場は不要だけど、米国市場(MSCI USA指数)を中心とした国際分散投資をしたい人」には、ピッタリな資産運用方法だと思います。
引き続き、長期的に愚直な積立投資を行って、世界の経済成長を資産の成長につなげていきましょう!
関連記事です。
関連記事
「リスク資産」(=株式インデックス運用)で選ぶポイントは、「低コスト」です。金融庁が選ぶ、【金のなる木】の苗木カタログから1つ選べば間違いありません。
「金のなる木」の”苗木”カタログからどうやって商品を選べば良いか?悩んだときはこの記事を参考にしてください。
つみたてNISAの拠出可能期間が5年間(2042年まで)延長されたお話です。