【2021年の振り返り】各資産クラス別リターン(米ドル換算・円換算)
この記事で分かること
- 2021年の金融市場の振り返り
- 2014年~2021年の各資産クラス別リターン<米ドル換算>
- 2014年~2021年の各資産クラス別リターン<円換算>
- 米ドル/円の為替相場の動向によってもリターンは変わる。
- 2022年末の市場予測(三井住友トラスト・アセットマネジメントから引用)
- マメ助ママ助の投資方針
最後までご覧いただき、資産運用のヒントにしていただければ幸いです。
2021年の金融市場の振り返り
2021年も米国株式市場を中心に大きく上昇しましたね。
実際のところ、どうだったのでしょうか?
三井住友トラスト・アセットマネジメントの報告書から2021年の金融市場の振り返りを引用します。
2021年は、デルタ株やオミクロン株など新型コロナ「変異株」の感染が拡大したものの、(中略)各国で経済活動の正常化が続きました。一方、需要の急回復や供給制約の長期化に加え、エネルギー価格が高騰、欧米ではインフレが急加速しました。(中略)年間では国内債券を除く各資産がプラスの収益率となりました。コロナ禍で未曾有の金融緩和が続く中、経済再開による企業業績の大幅な改善を受けて、株式やREITなどのリスク資産に資金が向かいました。
出典:2021年各資産収益率、株式/為替市場の振り返り
企業業績の改善を受けて、金融緩和で余っている資金が、リスク資産に雪崩れ込んだ。
そんな感じのようです。結構、資産が増えた人も多いのではないでしょうか?
次は具体的な数値で各資産別リターンを確認します。
2014年~2021年の各資産クラス別リターン<米ドル換算>
(図1)は、J.P.Morgan アセットマネジメント「Guide to the Markets」Japan_1Q 2022🔗のデータを元に作成した図です。
2021年は、図の一番右側です。
最も値上がりした資産は、「米国REIT」で、約41%でした。
一方、値下がりした資産は、「先進国国債」で、▲7.0%でした。
早期利上げ観測のため、先進国国債の値下がりが目立ちました。
図がとてもカラフルですね(笑)
特に毎年どの資産クラスが良いのか?といった傾向も無いように思います。
値動きが激しい資産クラスは分かりますが、次の年に「どの資産クラスが一番になるか?」といった予想は、非常に難しいこと分かります。
次は、<円換算>にした図を確認します。
参考:各資産クラスの指数
ここに記載している各資産クラスの指数は、次のとおりです。
2014年~2021年の各資産クラス別リターン<円換算>
(図2)は、J.P.Morgan アセットマネジメント「Guide to the Markets」Japan_1Q 2022🔗のデータを元に作成した図です。
資産クラス順は変わりありませんが、為替相場の影響で収益率の値が、<米ドル換算>と異なっていることが分かりますね。
2021年は「米ドル高・円安」傾向でした。
その影響が収益率の値にも大きく影響しています。
<ドル換算>では、マイナス収益率だった4つの資産クラスが、<円換算>では全てプラスの収益率になっていますね。
為替リスクって以外と馬鹿にできません。
為替リスクが投資収益に及ぼす影響は、次の記事で解説しています。
【為替リスクに要注意!?】為替レートを考慮した場合の本当の投資リターン早読み表
米ドル/円の為替相場の動向によってもリターンは変わる。
日本人から見た2021年の収益率
すべての資産クラスの収益率がプラスとなりました。
特に、「米国REIT(57.5%)、先進国株式(36.4%)」は、凄まじい収益率です。
アメリカ人から見る2021年の収益率
日本人から見た2021年の結果は、「日本株式(12.7%)、J-REIT(20%)」でしたが、
アメリカ人から見た2021年の結果は、「日本株式(1.2%)や J-REIT(7.6%)」となります。
また、新興国株式や先進国国債は値下がりしました。
日本企業の中でも業績回復傾向が続いていますし、今の「米ドル高・円安」傾向が続けば、アメリカ人から見る日本株式市場は、米国市場と比べ割安に感じると思いますが・・・
やっぱり、外国人投資家から見ても、日本市場は色々とあるんでしょうね(笑)
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2022年末の市場予測(三井住友トラスト・アセットマネジメント予想から引用)
(図3)は、三井住友トラスト・アセットマネジメントの資料から引用🔗
カギを握るのは米国のインフレ動向・・・
新型コロナの実投資は楽観的で、2022年にかけて収束となれば、各国(除く日本)で「金融政策の正常化」が加速するかがカギとなりるようです。
また、米国のFRB(米連邦準備理事会)の利上げ・テーパリングも、市場に影響しそうですね。
マメ助ママ助の投資方針(2022年)
「つみたてNISA」や「iDeCo」の積立投資を中心に、愚直にインデックス運用。
とはいえ、金融のプロでさえ予測が難しい株式市場の動向を、素人私が予測したところで、ギャンブルの予想と変わりありません(笑)
【2022年の投資方針】
- 「つみたてNISA」や「iDeCo」の拠出は、満額を目指す!
- 米国株式を中心とした全世界株式インデックス・ファンドに積立投資。
- REIT ETFを、毎月定期購入。
- 投資用資産のうち「リスク資産:無リスク資産」=「90:10」~「70:30」の配分でキープ。
高配当株投資については、拠出の優先度は低め。
米国株ETF(HDV、SPYD)も一部保有していますが、こちらは気が向けが買う程度です。
また、日本企業の株式も投資していますが、横目で報告書などをウォッチしつつ、拾えるなら拾う。
そんな中途半端な姿勢で向き合っていこうと思います(笑)
ということで、方針はこれまでどおり。
収入の一部を毎月愚直に積立投資。市場に居座り続けること。
まさに「航路を守れ!」ですね。
まとめ
いかがでしたか?
この記事では次の点を紹介しました。
- 2021年の金融市場の振り返り
- 2014年~2021年の各資産クラス別リターン<米ドル換算>
- 2014年~2021年の各資産クラス別リターン<円換算>
- 米ドル/円の為替相場の動向によってもリターンは変わる。
- 2022年末の市場予測(三井住友トラスト・アセットマネジメントから引用)
- マメ助ママ助の投資方針
2022年の我が家の運用方針
これまでどおりに・・・
- 「つみたてNISA」や「iDeCo」の拠出は、満額を目指す。
- 収入の一部を毎月愚直に積立投資。
- 市場に居座り続けること。
世界経済が平常運転を続けている限り、投資方針に変更はないですね!
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